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「お嫁入り」なんて、古臭い言葉だと思われますがここでは、便宜上使わせてもらいます。
まず、京都では嫁入りの際、花嫁道具のお披露目をします。 (京都だけではなく名古屋でもお披露目をするそうです。) 実家から荷物出しの際、(或いは、嫁の荷物が到着すると)近所の方にたんすの中身を披露するのですが、この習慣は昨今はなくなってきているようです。 『田辺郷土史なんやかんや』という本には「”衣装見せ”は廃止されている」と書いてありました。
私の周りでも、衣装見せをしたという人はいません。 ただ、一人だけお祝いにこられた方に見せてほしいと頼まれてお見せしたという方がいらっしゃいましたが。ちなみに、姑は衣装見せをしたそうです。 お義母さんは、最初お披露目をするほど、荷物はないからやめてほしいと言ったそうですが、新婚旅行に行っている間に、こっそりおばあさんが近所の方にお見せしたたそうです。 新婚旅行から帰ってきて近所に住んでいた親戚の方に教えてもらった時、大変恥ずかしい思いをしたと言っていました。
花嫁道具を相手先の家に入れる際、玄関先で「竹割り」という儀式を行います。 これは、竹の節の上を切って、わらをつめ紅白の水引を引いたものを、荷物を入れる前に、玄関先で割る儀式です。 私の嫁入り道具もこの儀式をしてから中に入れました。 ただ、実際私が見たわけではなく、後からこんな風にいれたんだよと写真で見せられただけですが・・・。 写真ではお祝い事だからという理由で、立ち会う人達がみなモーニングを着ているのを見て、「結構おおげさ?荷物出しってこんな大事な事だったの?」とびっくりした事を覚えています。
この「竹割」の儀式。実は姑も、こんなことをするとは知らず、近所に住んでいる親戚の方にこういう儀式をしなければいけないと事前に聞かされ慌てて、用意したそうです。 「竹割」という儀式について調べて見ると、昔は「仲人さんが先頭に立って荷物を担ぎ、威勢良よく行列を組んで長持ち唄を唄いながら運んだ」のだそうです。 「このときには荷ない棒として青竹を使い、また杖にも青竹を使うのが普通であったが、これらの青竹の棒や杖は、婿の家でもてなしを受けて帰る際に、何度も使うことのないようにとのことから折り捨てる風習があった」と書いてありました。 (『近畿の祝い事』明玄書房より) 現代では花嫁道具はすべてトラックが運ぶようになったので、その名残として形式的に青竹を折り捨てる風習だけが残ったのではないかと思います。
荷物出しの際には、私の親戚の人が代表として一人夫の家に行き、荷物運びを手伝い、その後、お膳を呼ばれて帰ってきました。ちなみに、荷物を入れるときは、鏡台、或いは、姿見から入れるそうです。又、荷物と一緒に縁起物として「おもと」(植物の鉢植え)を持ってきた人が、近所にいらっしゃいました。
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