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一乗寺

 
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叡山電車一乗寺駅

路線図をご覧下さい

電車を降りるとそこにはオレンジの街灯が連なる商店街が広がり、
どこか下町っぽい雰囲気が漂う一乗寺。
1歩足を踏み入れると、まるでそこに住む人々の生活空間の中に入ってしまったかような感覚に陥ってしまいます。
買い物をする人たち、どこかで見たことのある風景。
自分の家の周りの景色が思い出されてくるようです。
観光客らしき人は1人もおらず、今日はいつもとは違った視点での散歩が楽しめそう。
面白いモノに出会えることを願いながら、一乗寺の散歩スタート!

一乗寺 恵文社

まずは一乗寺に来るたびに寄る、お気に入りの本屋「恵文社」行くことに。先ほどの商店街を通って行きます。古くからありそうな小さなお店、
一体何を売っているんだろうと思うようなお店を横目に見ながら進んでいきます。

この店の魅力はなんといっても他に無い品揃えです。
色々なジャンルの本が充実していて、何度も行きたくなってしまうのです。やっぱり今日も漫画を1冊購入してしまいました。

店の奥はギャラリーになっています。
書籍だけではなく、世界中の雑貨やCD、DVDなどもあり、読書やそれを取り巻く生活が豊かになるような提案をしています。

一乗寺 恵文社

一乗寺 萩書房

さっきの道を引き返し、東に向かって曼朱院通りを進んで行きます。
すると「これは一体、、、?」と思うような奇妙な看板がおいてある古本屋を発見。
萩書房」と書かれたその看板に惹かれた私は、一体どんな本が売っているのだろうと思い中に入ってみることに。

そこには予想通り、何だか不思議なジャンルの本がずらりと並んでいます。
マンガなどは一冊も無く、古美術書や「それいゆ」、音楽の本に「PLAY BOY」などなど、興味のそそられる本が並んでいます。
1人の学生らしき男の人が、難しそうな本を読んでいます。
私も「何かないかな」と物色していると、奥の方に一冊の写真集を見つけました。
値段は何と600円!嬉しくて思わず購入し、ホクホク気分でお店を出ました。
芸大などの大学が近くにあるエリアだからでしょうか、本屋が多くあったのですが、中でもここは私の好みにぴったり!また通える店が増えそうです。
一乗寺 萩書房

一乗寺 のん

そろそろお腹が空いてきたので、通りがかりの「のん」という喫茶店へ入ります。

70年代風の店内には、常連さんが持ってきたという漫画がどっさり。
ここは手摘みのハーブティーなどヘルシーメニューが多いお店で、
私も体にもやさしそうな玄米定食を注文することに。
焼き魚や一品も付いた充実の内容でお腹も大満足でした。

また、時々ライブもおこなわれているそうで、私が食事をしていた時も、
年齢不祥の隣の席の女性が、いきなり琉球三味線の即興ライブをはじめてびっくり!
何が起こるかわからない不思議な異空間が広がるお店です。
一乗寺 のん

並木道が続く白川通り

東へさらに進むと、きれいな並木道が続く白川通りに出ました。
しかし知っている道は面白くないと思った私は、うろうろと細い道を東西南北に行ったり来たり。
一筋入ると普通の住宅街で見えるのは家々ばかりです。

まるで探検しているような気分になった私は、線路沿いの細い通りや気の向いたところで
曲がったりしていました。本当に自分がどこにいるのかわからなくなってしまいそうです。
そして、当然の結果のように、、、、迷子になりました。

心の中ではあせりながらも顔は平然を装い、何とかしようと必死に早歩きで知っている場所を探します。
すると川を発見し、“川沿いに歩くと知っている場所に出るかもしれない”と思い進むことに。
辿り着いた公園にいた人に道を尋ね、また白川通まで出ることに成功!
ずいぶん遠くまで来ていたようですが、とりあえずほっと一息です。

オブジェ

再び戻ってきた白川通を今度は南に下ります。
すると道沿いに「オブジェ」というオシャレメガネ屋さんが。
外から覗くとデザイン性の高いメガネがたくさん飾ってあったので、
メガネ好きの私としては入らないわけには行きません。

中に入り、スタッフの方が勧めてくれた眼鏡を色々とかけてみます。
デザイナーズ物やオリジナルのフレームが充実していて、
特にオリジナルは値段も高くなく、かわいい物が充実していました。

一乗寺 オブジェ

ザズー・ヘアドレッシング

一乗寺駅まで歩いて戻ります。もう迷わないように今度は大通りを進みます。
もうすぐ駅に着くという時に、ふと見ると「ザズー・ヘアドレッシング」という美容室が。
外から覗くと、中にはカット中のお客さんと美容師さん、
それに101匹ワンちゃんで有名なダルメシアンがおとなし~くその様子を眺めていました。とてもかわいいワンちゃん!!今度絶対ココに来ようと思い、電車に乗りこんで一乗寺を後にしました。

ザズー・ヘアドレッシング

自然が多く残り、学生や謎の自由人風の人々を良く見かけるこの界隈。観光地として訪れる京都ではなく、生活と街が一体化したごく普通の街並み。

ガイドブックには乗っていない、普段の京都の素顔を見ることができ、不思議ななごみ感に出会える所です。観光ではなく、ここの空気そのものを感じに訪れて みたい、一乗寺はそんな場所です。ちょっと変わった街歩き、あなたもいかがですか。



さんぽ 田中 絢子

一言コラム

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