疫神社(蘇民将来社)、・商売繁盛の蛭子社(重文)、料理人の信仰対象の刃物神社、
芸事の神様・太田社、財福、芸能、美貌の神とされる美御前社や、
素戔嗚尊の荒魂を祀る悪王子社等があり、それぞれに祭日があります。境内の石鳥居は重文です。
北向蛭子社(重文)
福の神、商売繁盛の神として親しまれている「えべっさん」は、
八坂神社の祭神・素戔嗚尊の孫神にあたります。1月の「初ゑびす」では蛭子船が出ます。
現在の社殿は1646年建造で、国の重要文化財に指定されています。
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日本の寺社は通常北向きにしないされていますが、
この蛭子社だけは何故か北向きに建てられています。
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今日の京・祇園のえべっさん
ふれあい「えびす像」
訪れる人々と祇園とのふれあいを深められるようにと、
祇園商店街振興組合と四条繁栄会商店街振興組合が奉納したもの。
疫神社
西楼門を入って東側にあります。昔、八坂神社の祭神・素戔嗚尊が諸国を巡り、
日暮れに一夜の宿を請うたところ、裕福であった巨旦将来(こたんしょうらい)は貸さず、
貧しかった蘇民将来は粟殻で座を敷き、粟で作った粥で厚くもてなしました。
そこで素戔嗚尊は後年に疫病が流行しても茅の輪を付け「蘇民将来子孫也」と言えば、
疫病より免れしめると約束されました。巨旦将来の子孫は絶えてしまいましたが、
蘇民将来の子孫は今に栄えています。
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疫神社の石鳥居には額が無く、貫に疫神社と彫ってあるので、八坂神社の七不思議とされています。
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今日の京・祇園祭・夏越祭
美御前社
美を象徴する多岐理毘売命(たぎりひめのみこと)、多岐津比売命(たぎつひめのみこと)、
市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。 素戔嗚尊が天照大神と誓約(うけい。古代の占い)
をしたとき、素戔嗚尊が持っていた十拳の剣をふりすすいだ時に生まれた
三柱の女神です。宗像三女神といい、清浄・潔白の証となった神々で、市杵島比売命は
神仏習合の時代には七福神の弁財天(弁天様)と同じ神として崇められて いました。
古くから祇園の芸舞妓や美しくなりたいという願いを持つ人々のほか、美容や理容、
化粧品業者の崇敬も集めています。
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社殿前には、神水「美容水」が湧き出ており、肌の健康を守り、心から美しく磨くとして、
参拝者はこの水を2,3適肌につけて祈願をしています(飲用ではありません)。
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http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/shrine/utukushisha.html
悪王子社
素戔嗚尊の荒魂を祀ります。荒魂は、現実に姿を顕す霊験あらたかな神のこと。
東洞院四条下ル悪王子町から烏丸万寿寺下ル悪王子町、四条京極と移動し、
明治10年にここに落ち着きました。
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「悪」とは「強力」を表す言葉です。
刃物社
有志により昭和期に創建されました。
平安の時代より明治維新に至るまで王城として栄えた京都では、
刀剣を始め幾多の刃物製作の名工を輩出、刃物の基礎を培い、
またここで修業した人々がその技術を持って各地に転出し、
刃物の産地としての基盤を確立したことから、刃物発祥の地とも言えます。
太田社
祭神・猿田彦命(さるたひこのかみ)は天孫降臨の際に日神として先導を務めた導きの神。
天鈿女命(あめのうずめのみこと)は天照大神の天岩戸隠れの際に岩戸の前で神楽を舞った神で、
天孫降臨にお供をして猿田彦命と対面して共に導き、宮廷神楽を奉仕した猿女君(さるめのきみ)の祖であり、
芸能の神として知られています。
大国主社
大国主神(おおくにぬしのみこと)は出雲の神で「大黒さん」と呼ばれる福の神・縁結びの神として
有名です。多くの名を持ち素戔嗚尊の子とも六代の孫とも伝わります。
事代主神(ことしろぬしのみこと)はその子、少彦名命(すくなひこなのみこと)は医薬の神で、
大国主神と共に国造りに励みました。
日吉社
京都の鬼門(北東)を守護する方位除けの神様です。
大山昨神(おおやまくいのかみ)は素戔嗚尊の三世の孫で、
大物主神(おおものぬしのかみ)は七世の孫で大国主命の分魂です。
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日吉社の前の木の根元にある石は「夜泣き石」と呼ばれ、夜になると泣き出すと伝わります。
大年社
大年神は素戔嗚尊の子にあたり、穀物守護の神様。この辺り一帯の農耕の神です。
祇園古宮ともいい、例祭日が節分の日のため節分の神とも言われています。
十社
素戔嗚尊の父神・伊邪那岐命(いざなぎのみこと) を祀る多賀社や
母神・伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀る熊野社など十の社が並んでいます。
厳島社
素戔嗚尊の持つ剣から生まれた三女神のうちの一神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと) を
祀ります。容姿端麗で、舞を踊る事から舞踏・謡曲の神としての信仰を集めています。
祖霊社
八坂神社の関係者や関係物故者の御霊を顕彰し、祭神として祀っています。
五社
八幡社や竈社など五社が並び、それぞれ武の神、竈の神、風の神、薬の神、水の神が
祀られています。
二見石
大神宮内の内宮と外宮の間にある岩。地軸に届くほど根が深いといわれ、
「八坂神社の七不思議」の一つに挙げられています。