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御所付近


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御所、京都御苑付近の地図はこちら!

京阪「神宮丸太町」駅から西へ、寺町丸太町までぶらぶら歩きます。
寺町通りを南に進むと、うまい台湾料理の店「青葉」やお茶の「一保堂茶舗」など、
いつも寄る魅力的なお店がいっぱいあるのですが、
今日は気分を変え足を北へ向け「市民の憩いの場」京都御所をメインに散歩です。

ハンディクラフト巧・新島旧邸

寺町丸太町の「ハンディクラフト巧」。アクセサリー・食器・服などタイやインドの雑貨が手ごろな値段で売られています。
私はアジアの香りがする竹製のお箸を一膳買いました。

丸太町通りを北へ渡ると、右手に同志社の創立者として知られる新島襄の私邸があります。
外見は洋風なのですが、実は日本人大工による伝統的な和風民家というおもしろい建物。
御所ハンディクラフト巧
御所ハンディクラフト巧

京都市資料館

突然、雨が降ってきました。最初はポツポツと、そしてだんだん大降りに。
そこでちょうど側にあった「京都市歴史資料館」に避難。
ここでは、京都の歴史、祭礼、風物などをテーマにした映像を自由に見ることができます。
取材当時に行われていたテーマ展は「見えない文書・襖のなかから出た古文書」。
襖や屏風を補修しようと絵を剥がしたところ、下張りに古文書が発見されたそうです。
豊臣秀吉の朝鮮出兵に関するものなど、現代ではとても興味深い資料となるものばかり。
この先寺院で屏風絵や襖絵を鑑賞することがあったら、その絵の下に何かあるかも?と想像が膨らみそうです。
京都市資料館
京都市資料館

廬山寺

外に出ると雨もやんでいます。右手に「廬山寺」が見えてきました。
ここは紫式部の住居跡として知られる場所です。
拝観料を払い中に入ると紫式部に関する様々な資料が展示されています。
中でも「貝合せ」は目を引きます。蛤の貝殻に鮮やかに描かれた源氏物語の一場面。
貴族が遊び楽しんだ平安の世が目に浮かびます。

またここには「源氏庭」という砂の白と苔の緑、そして咲き始めたキキョウの淡い紫、
その調和がとても美しい庭があります。
源氏物語」の執筆場所と判明し、記念につくられたそうです。
紫式部廬山寺
紫式部廬山寺

丁子屋

今出川通りまでたどり着くと、東側に「丁子屋」という豆腐屋を発見。
たたずまいに惹かれて入ってみました。
おばさんの話では、豆腐は地下水を使い、昔ながらの製法でつくっているとのこと。
「京の贅沢」という豆腐と、トコロテンを買ってみます。
京の贅沢豆腐
京の贅沢豆腐

古都のいっぷく さしこ茶屋

通りを挟んだ向こう側、目にとまったのが「古都のいっぷく さしこ茶屋」です。
ショーウインドには冷しそうめん。
これが今年の食べ納めだなと思い入ってみることに。
そうめんはきりっと冷えていて、つゆもダシがきいていてうまい。かやくごはんも一緒にいただきました。
古都のいっぷく さしこ茶屋
古都のいっぷく さしこ茶屋

京都御苑

今出川通りを西に進み、今出川御門から京都御苑に入ります。
右手の近衛池にはガマやキショウブなど植物が生い茂り、大きな白い野鳥が佇んでいます。

南北朝時代から明治にかけての皇居跡、「京都御所」沿いに下がっていきます。
南側の大きな門は建礼門です。
御所の中に入るには4月と10月の一般公開日以外は事前申し込みが要ります。
御所の塀には機械のようなものが取り付けられているのですが、これの正体何だと思いますか?
ちょうどカップルが近づいています。あっ、壁に触れました。

「ビー、ビー、ビー、ビー」

大音量の警報が鳴り響き彼らは大慌て、弾かれたように逃げだしました。
さらに音声で叱られます「ここは文化財に指定されています。大切にしましょう。」と。
私も実は以前触ってしまいました。もちろん同じように逃げてしまいましたが・・・。

→関連特集「坂本龍馬特集・龍馬を巡る 京都御所編」
京都御苑 建礼門 京都御苑 機械のようなもの
京都御苑 建礼門 京都御苑 機械のようなもの

梨木神社

東に行き清和院御門を抜け北にいくと、そこは「梨木神社」です。

9月第3日曜日には萩祭りが行われます。
今はまだつぼみを開き始めたばかりの萩の花も、その頃には咲きそろい、
私達の目を楽しませてくれることでしょう。
境内には京都三名水のうち唯一現存する、染井の水が湧き出ています。
醒ヶ井(佐女牛井)、県井は枯れてしまったそうです。
「ミネラルウォーター買うよりここの水の方がええ。」
そう言って、おじさんはペットボトルに5、6本水を入れています。
私も、その少し冷たい染井の水を味わってみました。
梨木神社
梨木神社

ほんやら洞

一旦御苑を出て、今出川通り沿いを歩くと、同志社大生がよく通う「ほんやら洞」があります。

できたての温かい団子に冷たいほうじ茶で一息。
店内には名作・新刊、コミックスがいろいろ置いてあります。
私は岡崎玲子「陰陽師」にしばし耽り、魑魅魍魎が徘徊するかつての京都を想いました。

京都御苑・九条家の遺構 拾翠亭

今出川口からまた京都御苑に戻ります。緑に囲まれ静かな御苑は、とても落ち着きます。
犬を散歩するマダム、バレーをする少年、自転車二人乗りで通り抜ける高校生、
ジョギングで汗をかく人、ベンチでひたすら眠る人、みな思い思いにくつろいでいます。
私も芝生に座り、豆腐屋で買ったトコロテンを黒蜜で食べてのんびり。

玉砂利を踏みしめながら御苑の南端まで下がると、九条池があります。
鴨がのどかに泳ぎ、亀が甲羅干しをしています。

裏手には猫がいました。これは彼のメッセージでしょうか。

池に架かる橋からは右手に「厳島神社」が、左奥には九条家遺構の「拾翠亭」が望めます。
ぼんやり眺めていると、空の色がどんどん変わります。
青からオレンジ、そしてゆっくりモノクロームへと。
私は堺町御門から出て京都御苑をあとにしました。
京都御苑に一歩踏み入ると、街は消え体が自然に包まれます。咲き始めた桔梗、萩。蝉をかき消す鈴虫の声・・・。
夏は抜け殻となり、京都には確実に秋がやってこようとしています。
散策が心地よい季節です。今度はあなたが自然と季節を感じてください。

さんぽ 徳田周吾

一言コラム

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