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京のおひなまつり



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月は女の子にとって何よりも楽しい桃の節句があります。
桃の節句は江戸時代に定められた 五節句(七草粥・桃の節句・端午の節句七夕祭菊の節句)のうちの一つで、
女の子の成長と幸せを願ってひな人形を飾り、お祝いをします。
別名「上巳(じょうし)の節句」とも呼ばれ、悪日とされていた日に紙で人形を作り、
けがれを払ってから川に流すという「流し雛」の風習と平安時代の
「御人形(ひいな)遊び」とが結びついて、江戸時代に現在のようなひな祭になったといわれています。
ひな祭りの日には、こんなおばんざいを食べます。→「京のおばんざいレシピ・おひなさんに備えて
「生まれた子供が健康で優しい女性に無事に育ってくれますように」 といった家族の温かい思いが込められているのです。

下鴨神社の流しびな


下鴨神社
(しもが もじんじゃ)
左京区下鴨泉川町
075-761-3460
(京人形商工業協同組合)
市バス205「下鴨神社前」または
京阪「出町柳」駅より徒歩12分
流しびなは平安時代に始まったとされる、子どもの健やかな成長を願って小さな人形を子どもの身代わりに川や海に流し厄を払う行事で、ひな祭りの原型とされています。

鴨神社では、公募で選ばれ結婚を控えた男女が、十二単に衣冠装束姿に身を包み、桟俵(さんだわら)に乗せ た和紙人形を境内の御手洗川に流します。また、十二単・束帯衣着付けの披露や、お内裏さまと記念撮影などの行事が行われ、毎年多くの人が 集まります。
詳細はこちら
  • 日程:3月3日(米毎年同じ日程です)
  • 時間:10:00(受付)~12:00
    お雛様の着付け解説:10:30~、
    流し雛:11:00頃~(予定)
  • 料金:境内無料・参加自由。桟俵の雛人形:1000円(大)、500円(小)
 

宝鏡寺のひな祭り


宝鏡寺(ほうきょうじ)
上京区寺之内通堀川
075-451-1550
市バス9「堀川寺ノ内」または
地下鉄「今出川」駅・「鞍馬口」駅
より徒歩約15分
形の寺・宝鏡寺で毎年行われているひな祭り。「春の小川」 をテーマに「曲水の宴」「桃の節句」「雛まつり」の三場面が人形で再現された様々な雛人形が飾られた本堂で、島原太夫の艶やかな舞の披露に始まり、中国琵琶と歌の生演奏などがあります。
(※雛祭の写真撮影・録画・録音はご遠慮ください) 。

春恒例の「春の人形展」では、「京のひなまつり」をテーマに歴代皇女ゆかりの人形をはじめ多数の人形や、場面を設定した等身大の人形も展示されます。  →スタッフレポート 
  • 日程:3月1日(※毎年同じ日程です)
  • 時間:10〜16時 ひな祭りは11時〜11時半
  • 料 金:600円(拝観料)
 

上賀茂神社の桃花神事


上賀茂神社
(かみがもじんじゃ)
北区上賀茂本山
075-781-0011
市バス4・46「上賀茂神社前」地下鉄烏丸線「北大路」駅より市バス北3「御薗口町」
花神事(とうかしんじ)とは五節句の重要な行事の一つで、神前に桃の花や辛夷 (こぶし)の花、よもぎ餅などの神饌(しんせん)をそなえ、無病息災を祈ります。

式は本殿側の川の前で参拝することに始まり、宮司たちの行列が古来の方法にのっとって神前に神饌をそなえます。
祭典後は、境内のならの小川にて雛流しが執り行われ、この行事には一般の観光客も参列することが出来るので、儀式を間近で見ることができます。おごそかにとりおこなわれる神事は、今も昔も変わりません。
  • 日程:3月3日(※毎年 同じ日程です)
  • 時間:10時〜
  • 料金:参加自由。雛流し:初穂料500円。神事への参加:初穂料3000円
 

市比賣神社のひいなまつり


市比賣神社
(いちひめじんじゃ)
下京区市姫通河原町
075-361-2775
市バス 17・205「河原町正面」
地下鉄「五条」駅より徒歩10分
比賣神社で行われる「ひいなまつり」は、他とは少し変わった雛まつりです。
本来の神事も行われますが、面白いのが衣紋(衣冠・十二単)の着付け方法の紹介や、人が扮する人雛、五人囃子の雅楽、それにあわせた三人官女の舞、人形に災厄を移す「天児(あまがつ)ノ儀」など、女性が1年の厄払いをするひな祭りの起源と雅やかな公家社会が再現されるところです。

た、希望者は服の上から小袿(こうちぎ)を羽織らせてもらい、ひな壇に登っての記念撮影ができます。また、運が良ければ投扇興(扇を投げて台にのった的を落とす遊び)や、双六などのいにしえの遊びを体験することができます。
スタッフレポートはこちら!
  • 日程:3月3日(※毎年同じ日程です)
    ※2024年度はコロナ前より縮小して行われます。
  • 時間:13〜16時
  • 料金:一部有料
    3,000円(お守り、ひな茶の接待付き)
 

その他のひな祭り

杉本家・特別一般公開「ひな飾り展」
杉本家に伝承されてきた人形や、9代目夫人の生家から寄贈された享保雛、古今雛、男子・女子の市松人形、有職雛と右近左近の両大臣、また桜と橘などのお雛飾りが展示されます。
期間中の予約は不要ですが、事前に公式ホームページに記載の拝観の際の注意を読んでおきましょう。
※工事期間中につき見学できない部屋があります。
2023年から邸内に新設された茶房にて、杉本家ゆかりのお茶やオリジナルで製作した甘酒などが楽しめます。
  • 場所: 奈良屋記念杉本家
  • 日程:2024年3月1日(金)~10日(日) の金・土・日曜日
  • 大人:1500円、高校生以下:800円
  • アクセス:地下鉄「四条」駅より徒歩約5分、または市バス26「四条西洞院」
  • お問い合わせ:075-344-5724 

千両ヶ辻 ひな祭り「桃の節句の彩り」
江戸時代から織物問屋や生糸問屋が軒を連ね、1日に千両もの金が動いたとされて「千両ケ辻」と呼ばれた界隈。
参加する町家や商店には、目印にひな人形をデザインしたタペストリーが飾られ、ひな人形の展示や町家や坪庭の公開、和装品の販売などがあります。
人力車に乗れる催しもあり、 町家のレストランや茶房巡りもお楽しみ →スタッフレポート 
  • 場所:上京区大宮通今出川以南から一条通界隈以北。
    大宮通りを南北に約500m、東西に約200mのエリア
  • 日程: 2024年3月2日(土)・3日(日)10~16時半 
  • アクセス:地下鉄「今出川」駅より徒歩15分、または
  • 市バス「今出川大宮」「大宮中立売」下車すぐ
  • お問い合わせ:公式ホームページのお問い合わせフォームへ

京都国立博物館「雛まつりと人形」
人形を飾ってひな祭りを祝うようになったのは、江戸時代の初めとされており、当時の雛人形には、その時代の元号を冠して呼ばれる寛永雛・享保雛や、考案した人形師の名に由来するという次郎左衛門雛、江戸で誕生した古今雛、公家の装束を正しく写した有職雛などがありました。
各種の雛人形が勢揃いし、嵯峨人形・御所人形・賀茂人形・伏見人形と、京都の地名を冠した各種の京人形も通して、都で育まれた人形文化の諸相を紹介します。
  • 場所:京都国立博物館
  • 日程:2024年2月10日(土)~ 3月24日(日)9時半~17時 ※夜間開館日あり
  • 料金:一般 700円
  • アクセス:(Recommend→)京阪「七条」駅より徒歩約7分または
    市バス206・208「博物館・三十三間堂前」
  • お問い合わせ:075-525-2473

平野の家 わざ 永々棟 春季特別展「永々棟のひなまつり」
神秘的な面差しの大型の享保雛、典雅な古今の立雛、たおやかな有職雛、丸いお顔の愛くるしい次郎左衛門雛に、雛懐石や雛調度など例年登場する伝統的な京のお雛様に加えて、「京の伝統産業わかば会」の若手職人による実演販売会も同時開催します。
また、「ひな茶会」は、小学生と中学生の女の子達が晴れ着姿で点前とお運びを披露する人気の行事です(※先着順)。  →スタッフレポート

  • 場所:平野の家 わざ永々棟
  • 日程・料金:2024年2月23日(金)~3月24日(日)の金土日祝 10~17時(入館は16時半まで)
    「ひな茶会」:3月24日(日)※要事前申し込み。定員になり次第、受付を終了。
    2,000円(薄茶、和菓子、入館料含む)

    「春の茶会」(永々棟主催「茶道教室」による茶会):2月24日(土)、2月25日(日)11~16時(受付終了)※事前申込不要。
    1,000円(薄茶、和菓子付。入場料が別途必要です)
  • アクセス:市バス205「衣笠校前」
  • お問い合わせ:075-462-0014

松尾大社のひなまつり 
神事の後、松風苑の曲水の庭で、雅楽の調べと共に「流しビナ」を行い、その後は宴会場にてひなまつりにちなんだ催し物を楽しみます。

  • 場所:松尾大社
  • 日程:2024年3月3日(日)9時半受付~、祭典:10時~、流しビナ・催し物:10時30分、マジックショー:11時
  • 料金:参列無料(ひなまつり特別祈願を希望の方は1000円)
  • アクセス:市バス28「松尾大社前」または(Recommend→) 阪急「松尾大社」駅より徒歩約4分
  • お問い合わせ:075-871-5016

西陣・富田屋 町家の雛祭り
京都では旧暦にならい、1ヶ月遅れて4月3日にお祝いします。 お客を迎え、その家の女の子に福が訪れるよう、きれいな着物を着せて歌を読だり、ご馳走を食べながら、その子の幸せを祈ります。
文化財である町家にて、昔の雛祭りのしきたりを再現し、代々の歴史あるお雛様を鑑賞しながら楽しむ催しです。

  • 場所:富田屋(上京区大宮通一条上る)
  • 日程:2/20~4/3(※毎年同じ日程です)時間:11〜13時
  • アクセス:市バス9「一条戻り橋」
  • お問い合わせ:075-432-6701

■神足ふれあい町家 「ふれあいひな祭り」
長岡京市民らから寄贈された明治初期〜平成の7セットのひな飾りがずらりと並びます。
60〜30年前のひな飾りを中心に、おひな様とお内裏様のほか、三人官女や五人囃子なども優美な姿を見せ、期間中は撮影もできます。
投扇興も楽しむ事ができ、喫茶コーナーでは和菓子やお抹茶、甘酒なども用意されています。 (※過去の例)
  • 場所:神足ふれあい町家(京都府長岡京市神足二丁目13-10)
  • 日程:2024年2月3日(土)~3月10日(日)
  • アクセス:JR東海道本線「長岡京」駅
  • お問い合わせ:075-951-5175

三十三間堂・春桃会(しゅんとうえ)
詳細はこちら

法住寺・「雛祭 つりびな展」
布で作った小さな人形、花、財布、金魚などの飾りをひもに付けて天井からぶら下げる「つりびな」。
ちりめんや古い着物地で作った飾りには、花は美しい娘になるように、金魚は目(芽)が出るように、唐辛子は虫が付かないように、との願いがこもっていま す。

住職の義母による手作りで、高さ約2メートル。1点に5本のひもが垂れ下がり、それぞれ人形などの飾りが10個ずつ付いています。 つりびなのほか、寺に伝わるひな人形も展示されます。→スタッフレポート

  • 場所:法住寺(三十三間堂東側)
  • 日程:2021年2月27日(土)~3月3日(水)
  • 時間:9〜16時
  • 料金:志納金600円(堂内参拝料込み)
  • アクセス:市バス206・208「博物館・三十三間堂前」または京阪「七条」駅より徒歩約8分
  • お問い合わせ:075-561-4137

西国街道ひな人形めぐり
中小路家住宅では、髪形や服装など江戸時代の公家の日常生活を忠実に再現した有職雛や、庶民らに好まれた豪華な古今雛の段飾りなど14セットが展示されています。御殿の中に人形を飾った御殿雛や「源氏物語絵巻」を彷彿とさせる源氏枠飾りもあり、それぞれの違いを楽しめます。

(※内容は過去の例です)

  • 場所: 中小路家住宅(向日市上植野町)、西国街道沿いの商店や民家、公共施設など
  • 日程:2024年3月1日(金)~5日(火)10~15時 ※会場により異なります。
    中小路家:2024年2月22日(木)~3月10日(日)10~17時
    神足ふれあい町家:「ふれあいひな祭り
  • 料金: 中小路家:500円(お茶の接待付きは800円)
    資料館:無料 
    富永屋(向日市寺戸町向日神社参道前):※維持困難により、2020年1月に解体されました。
  • アクセス:JR「長岡京」駅、阪急「西向日」駅
  • お問い合わせ:075-921-2657(中小路家住宅)

さがの人形の家・「おひなさま展」
宮廷の雛(稚児輪雛、狩衣雛)、町雛(享保雛、古今雛)、雅楽雛 ・立雛 ・ 天児・ 這子(ほうこ)など、江戸期~現代 の珍しくて多種類のお雛さまを展示します。

  • 場所:さがの人形の家
  • 日程:前期 お雛さま『時代雛』と『現代雛』展:2024年2月10日(土)~3月31日(日)
    後期 『竹田人形』展:4月6日〔土曜日〕~5月31日(金)※休館日あり
  • 料金:一般1,000円
  • アクセス:市バス28「釈迦堂駅」、JR「嵯峨嵐山」駅
  • お問い合わせ:075-882-1421

■「千本ゑんま堂 引接寺...御殿雛とつるし飾りが旧暦の雛祭りまで公開され、薄茶席も設けられます。(※過去の例)

■「亀山城下ひなまつり...江戸時代や明治・大正時代の歴史あるおひなさまが各地の店舗や町家に飾って公開しています。(※過去の例)

■「みんなのひな祭り in 綾部」...東光院境内のあちこちに、檀家から提供された約300体の人形。 中には10段越えのひな壇もあります。

■「加茂船屋雛まつり」...JR加茂駅の西側に位置する船屋通りとその周辺の約50軒で雛人形が展示されるほか、空地や広場を利用したマルシェ等のイベントも予定されています。 (※過去の例)

京の豆知識



◇男雛と女雛は左右どちらが正しい?◇

「お内裏様」「お雛様」という呼び方は、男雛と女雛の両方を指します。
現在、お内裏様の並べ方は、関東では向かって左が男雛(親王)、右が女雛(内親王)。
関西では反対となっているそうです。古来日本では左が上位(左大臣は右大臣より偉い)。
ただこの左右は一番偉い人が下位の者を見た場合の左右なので、
雛飾りでいえば男雛から見た左右。
そのため、御内裏様、御雛様を見上げる立場からすると向かって右が上位と言うことで
男雛が向かって右、女雛が左にある(別に男尊女卑論では有りません)関西の方式が日本の古来からの方式といえそうです。

れに対して関東方式は、明治以降ヨーロッパ等の習慣にあわせて女性を向かって
右に配する方式を日本の皇室が採用した(西洋式の行事について)ことから、
東京の人形商協会が向かって右を女性、左を男性の配置を正式すると決定したためだそうです。

引用:こよみのページ桃の節供


◇おひな様のお道具◇

関東の雛飾りと関西の雛飾り、よく見ると何かが違います。
そう、それはおひな様のお道具です。
京都の雛飾りには、たんす、長持ち、などの一般的なお道具の他に、
調理器具や食器、おくどさん(釜)などの生活用品がありますが、
関東の雛飾りには一般的にはありません。
これも京都ならではの風習なのでしょうか。

主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。

一言コラム

geihin山科にある国の登録有形文化財「京都洛東迎賓館(旧大野木家住宅)」が9月末で閉館しました。 山科の出身で、サンフランシスコ...[続きを読む]
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