山鉾巡行・前祭巡行の見学スポットと言えば、山鉾がくじで当てた順番に並ぶ四条烏丸、くじ改めがある四条堺町、お稚児さんによる注連縄切りが行われる四条麩屋町、辻回しが行われる四条河原町や御池河原町の交差点付近。
しかしながら、帰って来た各山鉾が再び辻回しをする新町御池付近も人気があります。
四条通りよりも道が広く視界が開けているほか、役割を終えたお稚児さんが剛力に担がれて地上に降り立つ様子も見られたり、
新町通りに入れば至近距離で山鉾を追いかける事もできるためです。
◇山鉾巡行だけで帰っては勿体ない!
山鉾巡行が終わった後は、夕刻より
神輿渡御が行われますが、特に前祭の後は、神輿までの合間に「
武具飾」を観るのもおすすめです。 (一日張り切り過ぎて熱中症にならないで下さいね!)
◇レアもの粽はどこだ!?
厄除け粽は、
各山鉾町の他に祭神が鎮座する
八坂神社やその
御旅所でも受ける事ができるほか、16日のみ授与される
「豊園泉正寺榊」という珍しい粽もあります。
各山鉾ごとの御利益で求めるもよし、復活を目指す
「休み山」を支援するために購入するもよし。ただし、いずれも売り切れ必至なので、お早めに!
◇室町通りの蛸薬師〜錦小路間...この辺の屋台の後ろに床几が多く、休める。
◇保昌山...片思いの人は注目!縁結びのちまき。別名は「花盗人山」。
◇還幸祭(花傘巡行)では、和装の美女達が花傘娘として参列します。
◇毎年祇園祭の頃には、京舞井上流の師弟一同でつくる「みやび会」の面々が芸の上達や無病息災を祈願する
「お千度」が八坂神社で行われます。
当日は9時半ごろから家元の井上八千代さんや日傘を手にした祇園甲部の芸舞妓ら約100人が新調した揃いの浴衣で勢ぞろい。
「おはようさんどす」とあいさ つを交わし、本殿でお祓いを受けます。(毎年7/7頃にに行われます)
◇祇園祭を世界遺産に!
文化庁がユネスコの無形文化遺産のリストに、日本からは第一弾として「京都祇園祭の山鉾行事」や
「木造彫刻修理」(下京区・美術院)など14件の登録を提案、既にユネスコから「傑作宣言」を受け登録されている「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」に続き、2009年9月、祇園祭はユネスコ無形文化遺産に登録されました。
◇山鉾巡行をバーチャル(仮想空間)体験できる「デジタルミュージアム」
(※過去の例)
船鉾保存会と立命館大学が、山鉾の懸装品など全所蔵品をデジタル保存する計画を始め、仮想空間で鉾に乗って巡行したり、揺れや囃子の音も体験できる「デジタルミュージアム」を体験できます。かつて三条通を進んだ往時の巡行も見られるのはバーチャルならでは。
2010年の山鉾巡行では、囃子の音を様々な状況下で録音。鉾には振動センサーを取り付けて計測したそうです。
織物の技法や素材をも解析できる1・8億画素の高精細画像で懸装品などを撮影、鉾の各部材や蔵の内部、曳き手の動きも記録するなど、詳細なデータ集められています。
◇祇園祭を世界遺産に登録するための準備として、2008年の山鉾巡行では山鉾の重量測定が初めて実施されました。
その結果は...「
一言コラム」 「
山鉾一覧」
2009年の山鉾巡行では河原町通の四条通〜蛸薬師通にて、かき山20基の車輪が調査されました。
◇祇園祭の花「檜扇(ひおうぎ)」
祇園祭で山鉾町の軒先等に飾られる黄色や橙色の花です。
アヤメ科の多年草で花びらは点々模様があり、扇状の葉からその名が付きました。
古代、ヒオウギで悪霊退散したといういわれがあり、疫病を鎮めるために始まった祇園祭と相まって厄除けの花とされているようです。
主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。