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京のお話

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田邊扶仁子さんの

京のしきたり


最終回 地蔵盆

私の住んでいる所では地蔵盆の役が6年に1度回ってきます。ちょうど今年が役辺りの年でした。うちは、舅、姑が未だ若いので、こういった役は一手に引き受けてもらっています

 今年は例年とは、ちょっと変わったことをしました。 いつもなら、来てくれた子どもには無条件でお菓子をあげていたのですが、お菓子ばかりあげてもしょうがないということになり(毎年、子どもが少ない為に供え物のお菓子が余るので、翌日余ったお菓子をもって近所に配り歩きに行くというはめになるからです。 ですから、この時期、子どものおやつにはことかかかないという家続出。) 今年は、来た順にくじ引きをしてもらって、当たったくじの内容でおもちゃと花火、もしくはお菓子やぬいぐるみが入った袋をあげるという事にしました。さらに、当日来た子ども達には、かき氷が振る舞われ、ヨーヨー釣り(年によっては金魚釣りになることも)を楽しんで貰いました。

さて、子どもの母親は、この日までに地蔵さんに奉納するよだれ掛けを作らなくてはいけません。 よだれかけの大きさは決まってはおらず、私はいつも適当に縫っています。 よだれかけには、必ず、中央に「奉納」と書き、左端には子どもの名前と数えで何歳かを書いておきます。 また新しく子どもが生まれた家では提灯屋さんに頼んで子どもの提灯を作ってもらいます。この提灯、毎年、誰のがあって誰のがないともめるので、今年は全部竿でつるしました。

地蔵盆の内容ですが、子どもの部は、数珠回しをしてからカラオケ大会。 なかなか、マイクを持って積極的に歌う子どもがいないので、毎年子どもたちを歌わせるのに苦労します。「歌うとお菓子がもらえるよ」ぐらいでは最近の子は歌を歌わない。困ったもんです。 夜はおばあちゃんたちの時間。 夜の部もやっぱりカラオケ大会らしいのですが、のぞいて見たことないので、ちょっとわかりません。

地蔵盆も音がうるさいとか、面倒だからと世話をしてくれる人がいないなどの理由でしないというところが京都でも増えてきました。 確かに景品の袋詰作業などの準備は大変でしたが、(更に役にあたった祖父、祖母は景品に使う花火の買い出し、お菓子の買い出しその他の雑用、準備等の為に、せっかくのお盆休みも潰れてしまいました)6年に一度の事だし、面倒なことかなあと思うのですが、残念なことです。




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