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私は、平成4年に結婚し、大阪府高槻市から現在住んでいる京田辺市(注ー結婚当時は、「市」ではなくて、まだ「綴喜郡田辺町」でした。 ということからわかるように田辺は”田舎”です。)の土地にやってきました。 京都は「”しきたり”の多いところだから大変だよ」と噂には聞いていましたが、こんなにきちんとしている所だとは、実際にこの土地に住んでみるまでわかりませんでした。 これは後からわかったことですが、特に私の住んでいるところは京都の中でも古いしきたりが多く残っている土地だそうです。 (もっとも奈良の方になると、もっと「しきたり」がきつくなるらしいのですが)「しきたり」は京都市内の方がきついと思っていたのに、これは意外な事実でした。
私は、友人の中でも早くに結婚した方なので、「しきたり」の中でも一般的な部分「冠婚葬祭」についてすら、普通はどういう風に行うのか全く何も知りませんでした。 ですから一つ、一つの「しきたり」も姑に言われるまま。「まっ、こんなもんか」と思いながら当時はこなしていました。 やがて友人達も結婚し、彼女達と「しきたり」について体験したことを話し合っているうちに、余所の土地ではこんなことはしない、私の経験は珍しいことなんだという事が段々わかってきたのですが・・・。
「しきたり」は時代と共に変わり、忙しい現代において、面倒なことはすべて簡素化されていっています。 ですから私のような経験をする方はこれからもどんどん少なくなっていくことでしょう。 私自身、経験したその当時は何もわからないことだらけ、初めて経験することばかりで大変だと感じるよりも、緊張の方が先に立つことばかりでしたが、それを乗り越えた今となっては、なかなか面白かったし、それなりに役に立つこともたくさんありました。 特に祝い事に関する「しきたり」などは、人生の通過儀礼のおりに経験するだけで、一生にそう何回も経験するものではありません 。それだけにやってよかった思い出深い経験として自分の中に残っているのかもしれません。
私は何も知らず、呑気に姑の言われるままに今までやってきましたが、(「しきたり」のきつい土地に住んでいると、よく「普段の生活もいろいろ言われて大変でしょう」と聞かれるのですが、そんなことはありません。 いたって普通に暮らしております。) 将来私が姑の立場になっていろいろと仕切るようになった時、「しきたり」をする本当の大変さがわかるのでしょう。 今回、この話を書くにあたって、姑から昔の話をいろいろ聞くことが出来ました。 昔の方が今よりもっと面倒臭くて大変だったことは想像していた通りでしたが、それ以外に、姑自身がこの「しきたり」はいらないと判断したものは、私にはさせなかったこともわかりました。 昔のような「しきたり」を全部実行していくことは、金銭的にもかなり難しいものがあります。 私も姑がしてきたように、どういう風に「しきたり」を次の世代に残していくべきか、考えていかなくてはいけないのでしょう。
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