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「女の子はいつもにこにこしてないかん」
子供のころ、私は親から口が酸っぱくなるほどいわれました。 「勉強せなあかん」といわれるより、「にこにこしてなあかん」といわれた回数のほうが断然多かったのです。 別に大したことではないのですが、この笑顔が人間関係ではどんなに大事か、年齢を重ねるほどよくわかりました。 たくさんの人に支えられ、ここまで仕事を続けることができたのは、笑顔によって社交性が生まれ、人間関係を築くことができたおかげだと思うのです。 親の躾のありがたさをしみじみ感じます。
子供のころからいつも不機嫌そうで、愛嬌のない人はいるものです。 こういう人は今の世のなか、どうしても弾かれてしまいます。 例えば、職場の仲間でいっしょにランチを食べるとき。 「○○さんを誘おうか?」「○○さん・・・。暗いで、あの人」誰からともなくそういわれる人は、次第に誘われなくなっていきます。 反対に「○○さん、ええであの人。おもろいで」といわれるようになったら、もうしめたもの。 なにかあるときには、いつも仲間に加えてもらえます。 若い女性は自分の容姿を気にし、ときに「美容整形をしようかしら」と思い詰める人までいます。 しかし、友だちや恋人とうまくやっていくためには、美人かどうかよりもいっしょにいて楽しいかどうか、つまり笑顔でいられるかどうかのほうが、ずっと重要なのです。
これはプライベートな話に限ったことではありません。(あの人、感じがいいなぁ。また一緒に仕事をしたいなぁ)そんなふうに取引先の人から思われたらどんなに得か知れません。 能力が同じくらいの人がふたりいたら、笑顔が素敵な人とつんとして暗い人のどちらを選ぶか・・・。 これはいうまでもないでしょう。 採用試験の面接でも終始にたにたしているわけにはいきませんが、明るさはどんどんアピールしたほうがいいのです。
しかし、急に笑顔を振りまこうと思ってもなかなかできるものではありません。 「いつも笑顔でいなあかん」というのは人間関係や仕事などが順調に運び、娘が幸せになっていくようにと、私の親が授けた秘訣だったのです。
市田ひろみ著『ええ女の作法 四十四の極意』より
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