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京のお話

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市田ひろみさんの

京都論


第8回 旗幟鮮明(きしせんめい)にしない

支配者というものはいつの世でも不安定ですから、被支配者に対して自分に従うかどうか確認したがるものです。
だから「自分の立場を明確にしろ」という思考は支配者にとって都合の良いことだったのです。

京都人はつねに秤のうえでどっちが重いかを量りながら、ようやく生き延びてきました。 いくたびもの戦乱と侵略の舞台となった京都では、いちいち旗幟鮮明にしていては、やっていけなかったのです。 敵を作らないように立ち回ること、つまりファジーこそが賢明な考え方だったのです。

市田ひろみ著「京の底力」 ネスコ文芸春秋より

私自身も「敵を作りたくない」タイプの人間です。 それは私の両親、私共々生まれも育ちも京都という、生粋の京都人だからなのでしょうか。  人の好き嫌いがあっても、そんなにあらわにする事は余りありません。(社会生活をしていれば、ほとんどの人がそうかもしれませんが)「苦手な人」・「ちょっと合わない人」と自分の中でもワンクッション置いた捉え方をし、「嫌いな人」はほとんどいません。  まるく収めるたちなのです。

 一つの物事に対して、いろんな角度から見た、いろんな考え方がある、だからどちらが正しいかなんて一概に決められない、 という場合がありますね。 「間」を取る日本人の特徴が現れているのでしょうか。 その姿勢が正しいかどうかは分かりませんが、自分が社会に生き延びていくための方法を京都の人々は本能的に使ってきたのでしょう。

まとめ:e京都ねっと 小山



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