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京のお話

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市田ひろみさんの

京都論


第3回 爪まで美しい人こそほんとうにおしゃれな人

前回は祇園祭にあわせて、浴衣に関するお話を選ばせて頂きました。 まだまだこれから花火大会もあちこちで開催されますよ! 浴衣を着て、下駄をからんころんと鳴らしていそいそ出かけましょう!

最近では浴衣姿にいろんな色のペディキュアやネイルアートをほどこした爪の女性を見かけるようになりましたね。そこで今一度、ご自分の手足の指先を見てみて下さい。

テレビ局で、若い女性の間ではいわゆるファッションリーダーと目されている、ある若い女性タレントとすれちがったときのこと。

その日も彼女はいつものように非常に目立つ服装やメイクをしていました。 しかし、私の目は自然と彼女の足元にいってしまいます。 サンダルの隙間から見える彼女の素足の爪には、真っ赤なペディキュアが塗ってあったからです。そして、それはところどころはげていました。(だらしないなあ……)
その後、きれいに装った彼女の姿を、テレビで何度も目にしましたが、あのはげた真っ赤なペディキュアがどうにも頭から離れません。

マニキュアやペディキュアは非常に目立ちます。きれいに塗ってあればおしゃれな感じがしますが、はげていると目立つぶんだけマイナスイメージも大きいのです。人間の爪は一日に一ミリほど伸びます。ですから昨日塗ったマニキュアを放っておくと、爪の根元には一ミリほどの隙間ができてしまうのです。
マニキュアの類は塗ると決めたら、毎日塗り直すくらいのケアが必要。それができないのなら、いっそ何も塗らず、爪の手入れだけをきちんとしておくほうが、よほど清潔感があります。

人間の手というのは意外と目立つもの。 喫茶店などで人と向き合って話していると、相手の顔よりもテーブルの上に置かれた手のほうを、よく見たりします。 ティーカップに添えられた手、頬杖をつく手、書類を渡す手…私たちが人の指先に目をやる機会は恐ろしい程ありますね。 私の友人は余り飾り気のない、さっぱりとした人でしたが、昔から指先の手入れが非常に行き届いていてきれいだったのを覚えています。 今も変わらず、マニキュアを塗らなくても十分に女らしさを感じました。 そういう人はお仕事もきちんとこなせるようです。

それともう一つ、以前とあるお仕事のお手伝いに行く際、母に「このくらいのマニキュアならいいやろか。 それとも落とした方がいい?」と聞いた時、母は「その方が手がきれいに見えるんやったらそれでいい。 素手が美しいとは限らへんから。」 と返しました。 なるほど、今まで多忙だったからといって、手入れしていなかった手をそのままにしておくのが美しいかどうか、妙に納得してしまいました。 出かける先の事、相手を不愉快にさせないかどうかも考えられるようになったら素晴らしいですよね。

誰でも化粧や髪型には気を遣いますが、指や爪となるとおろそかになりがち。 だからこそ、爪まで美しい女性は行き届いた印象を与え、いっしょにいる人に対して、安心感すら与えるのです。 こういう人こそほんとうにおしゃれな人でしょう。

市田ひろみ著「ええ女の作法四十四の極意」より

このエピソードを読んでから以前よりはまめにマニキュアを塗り直すようになりました。 なかなか皆さんもお忙しいとは思いますが、ひとつ、自分の手足もチェックする習慣をつけて、一歩進んだ、素敵なゆかた美人をめざしませんか?

まとめ:e京都ねっと 小山



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