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浴衣を上手に着ている人は見ていて涼しげですが、下手な人はなんとも暑苦しいのです。 (私も初挑戦してみた時は、おはしょりの所がふにゃふにゃになってしまい、初めて着られた喜びで父に披露しに行ったのに「ああ、直してもらい。」と言われてしまいました。)
その差はまず襟に出ます。 正しく着ていても、襟を詰めて着ると暑くて仕方がありません。 また、着付けが悪いと着ているうちにどんどん襟が詰まってしまいます。 着慣れるのがいちばんですが、涼しげに浴衣を着るコツは、かけ襟に入れる襟芯にあります。 私はかけ襟の内側を解いて芯を入れておくのです。 そうするときものと同じように襟が抜けて落ち着きます。 浴衣は本来、衣紋を抜いて涼しげに着るものなのです。
しかし、いくら涼しげがいいといっても、浴衣の下着はきちんと着ます。 長襦袢はいりませんが、すそさばきのためのすそはつけないといけません。 床上がり10センチくらいにすそ合わせをし、衣紋を深く抜いて着つけると、見た目にも涼しい浴衣姿に仕上がります。
お恥ずかしい話ですが、うっかり着物を左前に着てしまい、着付けの途中で運良く気付き、慌てて着なおした事がありました。 西暦七一九年元正天皇の「衣服令」によって、きものは左前から右前に改めるとされています。 相手から見て、左のおくみを上にして着る左前は、死者の装束にのみ用いられるものなのです。初心者の方は気を付けて下さいね!
腰紐五年
きものは着つけが非常に重要な役割を果たします。 洋服ならば少々着こなしが下手でも、極端な差はでないもの。 ここにきものの特性があり、着つけしだいで美人にも不美人にもなるのです。 きものにはその奥深さがあるから、飽きがこないのでしょう。
年齢にそれぞれ合った着つけがあります。 衣紋は抜きすぎるとだらしなくなりますから、抜きしぎず詰めすぎず、帯は高からず低からず・・・。一般に若い人は帯が高めが似合いますし、年配の人は低めがしっくりきます。 きものによってはちょっと短めに着たり、長めにしたり・・・。 これはもう言葉では説明できない微妙な加減です。 自分にどんな着方が似合うかは、着つけのビデオや本もやはり限界がありますので、何回も着て着こなすしかないのです。
プロの美容師がお客様の着つけをするとき「腰紐五年」という言葉があります。 腰紐をきつく締めれば着崩れしにくいのですがそれでは苦しくなり、緩すぎると楽ですが、そのうちに着崩れてしまうでしょう。 美容師が苦しくなくて着崩れない締め加減を習得するには、腰紐一本といえど五年はかかるといわれているのです。
どの道でもなにごとかを習得するには、それなりの年月がかかるものです。 とはいえ、これは「腰紐五年」はプロが他人の着つけをする時の話。 自分で着るときは加減がわかるので、そんなに時間はかからないと思います。 早い時期からどんどんきものを着て、自分に似合う苦しくない着こなしを身に付けてほしいと思います。 浴衣はもしかしたら、あなたにとって着物に親しむための第一歩となるかもしれませんね!
市田ひろみ著「ええ女の作法四十四の極意」より
7月に入り、いよいよ祇園祭が始まりました。女の方はもちろん、男の方も浴衣の準備はできたでしょうか?デパートの浴衣売り場を見ると、若い人向けのラメ入りの帯というものもあるのですね。浴衣は洋服ほど体型を気にする事は無いので、是非自分のお気に入りの一着を見つけてお祭や花火大会に出かけてみましょう。
浴衣の着付けはなかなかの力仕事です。自分で着ようとチャレンジするという人は扇風機やクーラーを十分きかせておく事をおすすめします。そこで便利なリンクをご用意致しました。浴衣の着付けが掲載されていますのでご参考にどうぞ。
京都和装産業振興財団「きものの着方」へ
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