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前回からの続き・・・。
みんな舞妓さんが自分のところに来てくれるのを今か、今かと心待ちにしていました。 二人の舞妓さんは大人数相手でも一人一人との会話をおろそかにせず、ゆっくりと歓談をするため、こちらに来るのに思ったよりも時間がかかるよう。 舞妓さんたちの柔らかな物腰を鑑賞し、瓢亭卵(瓢亭の名物の半熟卵)を味わいながら、もう一人の新米舞妓、Hちゃんと話す機会が来るのを待ちました。
骨董などの古いものや、お稽古事が好きだから舞妓になったというHちゃんは新潟生まれ。 まだまだ素の部分が残っていて、たまに「へへへ」と舞妓にあらざる笑い方をしたり、TVドラマの話をしたりと面白かったです。 考えてもみれば、舞妓さんも普通の女の子。 しかしふんわりとした話し方、混雑した座敷で人に道を空けてもらう時にちょっと腰を下げるエレガントなしぐさは、これから修行を積んでいくうちに、より洗練されたものとなるでしょう。 そうなれば良家の御曹司などにみそめられ、玉の輿に乗るようなことがあっても恥ずかしくない、高い教養を身に付けた女性たちだと言えます。
全部の客人の接待を終え、とし美ちゃんはHちゃんと並び、深々とお辞儀しました。 おそらく次の仕事もすぐ後になるに違いありません。 忙しくても丁寧に話し相手となってくれたのです。 客人たちによる感謝の拍手のなか、とし美ちゃんが帰り際に屏風の陰で小さく、でも力強く手を振ってくれました。私も手を振りました。もう次のお客が彼女達を待っているのでしょう。
今度いつ会えるか分からないけど、またね。
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