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京のお話

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(※情報は掲載された当初のものです。ご了承下さい※)

▼2004年1月▼
初詣で人気の神社
下鴨神社のたき火? あけましておめでとうございます。
京の町も新年の祝い飾り一色になっています。 さあ、まずは新年最初の行事、初詣。
全国でもたくさんの人が出かける商売繁盛の伏見稲荷大社、 祇園の八坂神社、 学問の北野天満宮平安神宮など京都にはたくさんの神社があります。
みなさんはどこの神社で新年最初のお願いをされるのでしょうか?

きもののおしゃれ
白と黒の振り袖 1月は寺社巡りのイベントが多い月。無料の着付け教室の募集も始まりました。この機会に、着物でお出かけしてみませんか?
ここ最近では若者をターゲットにした着物の雑誌が次から次へと出版されており、成人式でも自由な発想で着物を着こなす新成人たちの姿を観ていると面白いですね。
着物と衿、帯と帯締めの色の合わせかたなど、年齢を問わず、おしゃれな人はきもののおしゃれも上手な人が多いようです。

京都駅ビル・新選組イベント
先日1月10日、京都市観光協会の主催のイベント「京都が舞台 新選組ただいま参上!」を見学してきました。
本当は、女優の菊川怜さんを見に行ったのですが、イベントの最後に登場。この日寒かったせいで体が冷え切ってしまいました。
しかし、日頃見られない島原太夫の道中や舞などを観賞でき十分見応えがあり、すばらしいイベントでした。
NHK大河ドラマ「新選組」を視聴するのに、前もって新選組ゆかりの地を訪ねるのがよりおもしろく見られるのでは。

茶道って結局何をするもの?
茶道って結局何をするもの?」「おもてなしの心を学ぶ」って?

例えば人を招待する時、部屋に花を飾り、いいティーカップを出したりします。客人は自分が先にお茶を頂く際に周りに挨拶をしたりしますね。お茶の世界でも、茶会で床の間に花を生け、とっておきの器を用意し、お客は隣の人に「お先に」と挨拶をします。

「お点前」とは「器を出し、清める」→「お茶を点てる」→「お茶碗等をお披露目する」といった、お茶会全体流れの中の一部分であり「作法」とは道路交通法の様なもの。渋滞を起こさないためには形だけにとらわれず柔軟な気配りができる事が大切なんですね。

▼2004年2月▼
京都弁と大阪弁の違い
関西弁について関東の方によく聞かれます。

大阪人は「○○さんがおる」と言いますが、
京都人は「○○さんがいはる」と言ったりします。
何やらはんなり、お公家さんチック?ですね。しかも、
「あ、わんこが歩いたはる」と言う事もあります。

活用形としては大阪弁では「〜さんがおんねん」京都弁では「〜さんがいはんねん」があります。使える京言葉を学びたい方はこちらをご覧下さい。

北野天満宮の梅の木
まだまだコートは手放せないけれど、少しずつ春の訪れを感じるようになってきましたね。

京都にひとつ、季節を感じられる場所を作って下さい。例えば北野天満宮の梅苑の中のお気に入りの梅の木を見つけてみたり。そして毎年同じ時期にそこを訪れてみましょう。

毎日、起きて顔を洗い、仕事をして帰宅し、テレビを観て...同じ事をずっと繰り返しているはずなのに、今年もその木のもとを訪れる自分自身や周りの環境がいつの間にか変化している事に気付かされるんです。

新選組隊士への手紙
守られちゃいました。 新選組一色になりそうなこの2004年。
近藤勇、土方歳三、沖田総司など、激動の世を生きた若者たちへの思いを手紙にしたためてみてはいかがでしょう?

「新選組隊士への手紙展」作品募集
●締め切り:※2004年に締め切りました。
●発表:3/14(日)「第一回全国新選組サミット記念イベント」で表彰予定。
●お問い合わせ:042-581-3666(日野市商工会) mine@syoseido.co.jp(日野新選組同好会)

ある冬の朝
冬の朝。
梨木神社
の染井の井戸で喉を潤わし、紫式部の邸宅・廬山寺の白砂のお庭へ。
桔梗は咲いていませんが、薄暗い本堂に数本の蝋燭の炎が揺れる様はとても厳かです。しんと冷えた廊下に立ち、裏の広いお庭を眺めていると、ここの奥様らしき人に話かけられ、ついつい世間話に興じてしまいました。

こちら側の庭の奥にあるお茶室は、今は使われていないとか。 きっと京都には、まだ見ぬ宝物がたくさんあるのかもしれませんね。

▼2004年3月▼
おひなさま
3月と言えば桃の節句、おひなさまです。

黒塗りに可愛らしいお花の細工を施した平安貴族の嫁入り道具の数々。幼い頃は、祖母から贈られたその小さな箪笥の引き出しやお雛様の扇を開けたり閉めたりして遊んでいました。

そのちまちまとした姿は今もなお胸を躍らせます。

京男
「京男」とは?一番京男らしさを感じるのは、やはり彼らから発せられる京言葉でしょうか。独特の柔らかな言い回しは、他の男性とはちょっと違った印象があります。 「東男(あずまおとこ)に京女」という言葉があります。

きっぷの良い東男にはしとやかでも芯のしっかりした京女が合うという意味ですが、京男の場合は実は「伊勢女」なのだそうです。優雅で品の良い京男には、商才ある商人を送り出した伊勢の女性が勤勉、節約で良いとか。
こんな事を考えてしまうのは、春の時候のせいでしょうか。

2回目の「花灯路」
夜の東山界隈がほのかな灯りで照らされる「花灯路」が始まりました!
去年から始まったばかりのまだ新しいイベントです。

清水の舞台から夕焼けを眺めたら、高台寺公園や円山公園等で行われるパフォーマンスにしばし時を忘れます。帰りは光に縁取られた石畳をそぞろ歩き。
蛍光灯に慣れ親しんでしまった私達にとって、薄暗さが心地良いひと時です。21日まで。

お参りだけじゃなく...神社仏閣の楽しみ方
京都観光と言えば寺社めぐり。
観たままに感じる事も大切ですが、歴史やエピソードに事前に触れておくと、何でもない木の1本でも興味深いものに映ります。

また、何だか妙なモノに巡り会えるのも寺社の面白さ。
一休寺に展示されているアニメ「一休さん」のセル画や大徳寺にある元K-1選手アンディ・フグのお墓などなど。

観光のための参考文献として、みうらじゅん著『見仏記』も有名ですが、加門七海著の「うわさの神仏」も面白いですよ。

円山公園・枝垂れ桜の兄弟
夕暮れの円山枝垂れ 円山公園を観光して来ました!綿花の様に枝を飾るたち。もう十分お花見できます。今週末くらいが満開ではないでしょうか。

妖艶な枝垂れも四分咲きとはいえ、まるで吹雪の大きな振り袖を広げたかのよう。圧巻です。
実は、この枝垂れの兄弟(姉妹?)が、高雄の個人宅(非公開)にあるんです。やはりよく似ています。
その家の方は、「一生懸命世話すれば、の木もそれに応えてくれるみたい」と話しておられました。

▼2004年4月▼
花街のをどり
お茶席にて 4月のあたまから5月24日までは「花街のをどり」のシーズンです。
パンフレットを開くと、出演する舞妓さん達の顔写真がずらり。「この舞妓さんべっぴんさんやわあ」と名前をチェックしたり、「あの子は背高いんやなあ」と驚いたり、同じお化粧をしていても、皆それぞれ個性があって面白いものです。
どの舞妓さんもまだ10代の女の子。華奢な体でお稽古漬けの毎日を頑張っているんです。ぜひ応援に行きましょう!

醍醐寺・カルティエ宝飾デザイン展
ベルリン、ミラノに続いて京都・桜の名所醍醐寺で開催されている「ルティエ宝飾デザイン展」。
薄暗い霊宝館展示会場のアプローチにて、豪華な宝石や装飾品を身に付けた世界の女性たちの写真と腕輪や首飾りの様な物をはめた仏像たちが向かい合っています。

装飾品とは一体何なのか、何故その輝きが人を魅了し続けてきたのかを知ることができる展覧会です。
雨の醍醐寺

京おどりのチケットの取り方
都をどり、京おどりを観に行って来ました!

都をどりが開催される祇園甲部歌舞練場は広い庭園に枝垂れ桜が咲き、渡り廊下に花びらが散っている様が素敵でした。
舞台も豪華で、衣装の色合わせがとても綺麗です。
京おどりは、恋の歌が印象的でした。また「神獣龍虎」の対決がみもの。神龍に惚れてしまいました。

昔南座等のチケットを買いに行っていたという祖母の話によると、「ほ」「へ」の席がいいとのこと。
前からいろはの順に列が決められているので、この辺りの席がちょうど首が疲れずに観られるとのことです。
歌舞練場の庭

近藤勇のお買いもの
壬生菜飴 大河ドラマ「新選組!」の舞台もいよいよ京都へと移り、八木邸や金戒光明寺等、観光客にお馴染みの京都名所の場面もよく見られます。
他のTV番組の受け売りですが、新選組隊長・近藤勇は、あの浅葱色の羽織を大丸呉服店(今の大丸百貨店)であつらえ、「誠」の旗は高島屋飯田呉服店(今の高島屋百貨店)で特注したとか。 こう聞くと、まるで今の私達とそう違わないかのように思えてしまいますね。

新茶を楽しもう
今年の八十八夜は5月1日です。
新茶の特徴は、さわやかな香りと鮮やかな茶葉の色。
ちょうど今の時期の新緑を連想させます。
観光のお供にお茶のペットボトルも便利ですが、水出しのお煎茶を水筒に入れてお出かけしてみませんか?

京都観光名所・宇治の新茶が店頭に並び始めるのは5月のG.W頃からなのだそうです。旬の京都土産になりそうですね。
おいしいお茶の入れ方はこちら

造園家・小川治兵衞ブレイク間近!?
G.Wと共に幕を開ける5月。こんなにもイベントが盛りだくさんなのは、快晴のもと、暖かい風が吹き、青くて鮮やかな木々と苔たちが、ひときわ美しく見えるから。

「造園植治」の11代目当主、小川治兵衞さんのインタビューを読んでいると、私達は自然の生命力を補うために庭園を求めているかのような気がします。
庭園散策におすすめの一冊→「月刊京都・5月号」
小川治兵衞の庭

▼2004年5月▼
並河靖之七宝記念館
「>京都・庭園散策−岡崎−」も終了です。庭園パスポートには記載されていなかった寺院の庭園も公開されていました。

並河靖之七宝記念館が印象的でした。グリーン、ブルー地に繊細な装飾が施された七宝焼は東洋美の結晶です。
人のいない、ひっそりとした縁側で長い間時を忘れました。7代目小川治兵衛作のお庭。深い池が、程よい大きさの庭に落ち着きを持たせています。周りに茂る草木や石が効果的に配置され、そのバランスが私達に安心感を与えます。
楚々とした、上品な趣の邸宅でした。
並河靖之七宝記念館

京の花嫁
白無垢の花嫁さん 「ジューン・ブライド」という言葉があるためか、6月には雨季にも関わらず結婚のおめでたい話題が増えます。
当日雨が降っても、京都では雨が「振り込む」→「入り込む」ともじって、「験(げん)がよろしいなあ」と、なんともプラス思考です。

また京都はしきたりの街ですから「お祝いは大安の日の午前中に持って行く」、「お嫁入りの日に一条戻り橋を渡らない」等々細かくてなかなか大変です。
でも暗黙のルールがあるからこそ、色々思い悩む必要が無くてかえって楽な事もあるのだそうです。


▼2004年6月▼
初夏の京都・おすすめのお食事どころ

初夏の京都におすすめのお食事どころをご紹介します。

北平」: 京町屋で創作料理やおばんざいを。梅雨に打たれても、より瑞々しさが増すお庭こそがご馳走です。
お庭に面した掘り炬燵の席を予約すれば、足元もラクチン♪
白雲庵」: 中国式の精進料理・「普茶料理」が味わえます。ご年配の方にも安心なメニュー。こちらはお昼間のみ。
「北山東」: 隠れ家的、少し大人っぽいお好み焼き屋さん。気さくなおかみさんたちの京都弁にうっとり。(075-711-8699)
豆屋源蔵」: 席料、サービス料ナシが嬉しい♪
いずれも晩ご飯なら予約は18時〜18時半がベスト。暮れゆく鴨川等の景色が臨めるからです。


京都の5つ星銭湯
京都の5つ星銭湯!?船岡温泉に行ってきました!
ピンクとグリーンのタイル、ゴージャスな欄間はレトロの嵐。檜の露天風呂では女の子同士が恋話に興じ、母娘と小さなマルコメ頭の男の子は湯船でのんびり。有料ドライヤーに入れる小銭が足りなくなると、おばちゃんが「番頭さんに両替してもらってくるわ!」と世話を焼いてくれます。

突然の雨に濡れても、観光で汗をかいてもスッキリ、さっぱり。これからの蒸し暑い季節に銭湯巡りはいかがでしょう?
京都の銭湯・温泉情報ならこちら!五段階評価付きです。

能楽金剛流、金剛永謹・龍謹親子競演
新・金剛能楽堂の開館1周年記念公演を鑑賞しました!
能楽五流の中で唯一京都に宗家を置く金剛流の26世宗家、金剛永謹氏が「淡路 急々之舞」を舞い、ご子息の龍謹君が「鷺」を披き、まさに父の日の親子競演でした。

「鷺」は還暦を過ぎた者か、元服前の少年しか舞えない曲で、龍謹君は16才。初シテを勤めた小学生の頃より随分と背が伸び、面無し(直面・しためん)の、ハーフの様な凛々しい風貌には精悍さが現れていました。
龍謹君の次回の公演は9月に行われます。もちろん直面です♪

京都のビアガーデン
ホテルフジタ京都のビアガーデンに行って来ました!
ホテルの屋上からは大文字と鴨川を望めます。
食後はバーに降りて、「新選組カクテル」なるものを一杯。
芹沢鴨をイメージしたというカクテルは白ワインベースにココナッツの香り。何故にココナッツ(笑)?
来月からの上七軒のビアガーデンにも行ってみたいと思います。
暑すぎず、寒すぎない夕暮れ時。夕涼みにはいい時期ですね。

▼2004年7月▼
祇園祭は終わらない
宵山 祇園祭のハイライトである山鉾巡航も無事におわりいよいよ1ヶ月にも及ぶ長い祭りはクライマックスへと突入します。
24日には、かつて行われていた後祭に代わって、「花傘巡行」が行われますし、28日には「神輿洗」があります。
そして29日は、「神事済奉告祭」(祇園祭の無事終了を報告し神恩に感謝)が八坂神社で行われ長い祇園祭が終了します。
例年より早い梅雨明けで暑い日が続きます。観光に来られる方は日傘などを忘れないようにしてください。

きゅうり禁止の一ヶ月
いよいよ、1ヶ月にわたる祇園祭の幕開けです! この時期が旬となるきゅうりは、輪切りにすると八坂神社の紋と似ている事から、京都人は祇園祭の間はきゅうりを食べないそうです(食べる人も多いけど...)。 赤ちゃんの食べ初めの器から、袱紗・着物まであらゆる物に見られる紋は家族・親族等の仲間たちの「絆」のあかし。祇園祭は民衆の祭です。今月いっぱいはきゅうりを断って、お祭りの無事を祈ってみますか? 車輪の取り付け

祇園祭・神幸祭とは?
西御座 祇園祭はまだ終わりません。
24日にはかつての後祭の名残り「花傘巡行」が、28日には「神輿洗」、29日には「神事済奉告祭」が行われ31日には長い祇園祭が終了します。
17日の山鉾巡行の後の「神幸祭」は、いわば神様のサマー・バケーション。3基の御輿に身を移し、四条御旅所へと小旅行に出かけられるのです。 長い伝統と歴史を受け継ぐ誇りを背に、御輿を担ぐ京男たちを観ていると、やはり「男の祭」という感じがします。
この神輿の渡御は24日の「還幸祭」でも観る事ができます。

祇園祭・還幸祭「西御座」
鉾町の町会所の窓から 24日の祇園祭・「還幸祭」で、御旅所に一時祀られていた神々が、無事に八坂神社へと帰還しました。
錦市場の人達と一緒に「西御座」を担いだスタッフの話によると、今年は担ぎ手が多く、外国の方も含め1基辺りに700人は居たかもしれないとのこと。
まずは地元の銭湯で身を清め、その後神幸祭では約5〜6K、還幸祭では約7〜8Kの距離を神輿と共に錦市場を通り抜けたりしながら練り歩きます。

週明けの今でも、彼には首まわりに筋肉痛が残っているようです。

▼2004年8月▼
朝茶事
「朝茶事」をご存知ですか?
いわゆる、早朝に行われるお茶会の事で、なんと朝5時頃から始まり、まだ薄暗い茶室の中で点心やお薄等を頂きます。
最初は亭主の顔も、お道具もよく見えませんが(笑)、茶事が進むに連れて障子の向こうが徐々に明るくなり、小鳥のさえずりが聞こえてきます。
茶室から外に出ると、青い空と眩しい太陽。
帰路に着くころ、ようやく、蝉が鳴き始めます。

「大文字焼き」に拒絶反応
京の夏の風物詩の代表「五山の送り火」。「大文字焼き」と呼ぶ人がいると、「どら焼きみたいに言わんといて!」と過剰反応するのが京都人(笑)。以下は受け売り情報ですが、
大文字山頂上には弘法大師堂があり、密教(真言宗)。
南無妙法蓮華経から連想される「妙法」は題目(日蓮宗)。
左大文字山のふもとには金閣寺があるので禅(臨済宗)。
舟形は念仏(天台宗・浄土宗)(円仁の船が暴風雨に会ったときに南無阿弥陀仏の功徳により助かった)。
鳥居はもちろん、神道。色んな宗派に由来しているのです。
京の都に魔法陣の様に配置された送り火でもって、お盆に還っていたご先祖様をあの世へと送り出します。

京のおすすめ花火大会
京都の花火大会。まずはいわずと知れた10日の「宇治川花火大会」。
宇治川の上を源氏ロマンをテーマに打ち上げられ、「次は葵の章です。」と、ところどころ入るナレーションに地域色を感じます。
府内最大規模とあって、クライマックスはまるでスターウォーズのオープニング映像のよう。
一方、約6500発と宇治川程の規模ではありませんが、14日の八木町花火大会もおすすめです。
町のイベントなので打ち上げ場が近く、花火の音が体に打ち付けて来ます。是非、スタートと同時に大堰川に流される、色とりどりの灯籠を見逃さないで。

コワーイ演目「鉄輪」
金剛能楽堂・蝋燭能を観に行ってきました!
ゆれる蝋燭の炎と月明かりのように青白いライトに照らされる薄暗い舞台で演じられたのは「鉄輪」。
自分を捨て後妻を迎えた夫を恨み、恋しさと恨めしさにさいなまれながら鬼へと変化していく女の姿が、前半から後半へと付け替えられた面に現れています。
この蝋燭能は11/26にも行われます。演目は「紅葉狩」。
能楽堂で販売している「対訳でたのしむ」シリーズ(檜書店)が分かりやすくておすすめです。
カジュアルに能鑑賞を→8/28に京都駅ビル薪能
金剛宗家・龍謹君の演技を観たい→9/26の定期能

木陰で涼しく、古本まつり
少しずつ涼しくなってきましたね。これから芸術に関するイベントが増えていきます。
お盆に下鴨神社で開催されていた納涼古本まつりに行って来ました。
糺ノ森のお陰で涼しく、中には「ビニール袋いっぱいで¥500!」という店もあり、本好きにはたまりません。
美術書や洋書に映画パンフ、漫画、浮世絵に昭和のアイドル雑誌などなど、古本を一通り見て回るのに2時間程かかりますが、途中で屋台に立ち寄って休憩できるのが嬉しいところ。
普段手にする事の無さそうな本に出会えるのもよし。
変装のマニュアル本なんてアヤシさバクハツです。
秋(10/30〜11/3))にも百万遍の知恩寺で開催されます。

京都映画祭の思い出
9月の半ばより、「京都まつり」や「京都映画祭」等の秋の京都で行われるイベントを結集して、「京都文化祭典」という大イベントが開催されます!
かつて学生時代、「京都映画祭で観た市川雷蔵作品についてレポート」という課題を与えられ、凛々しい流し目で定評のあった彼の幾つかの作品を、若い頃のものから順にメイクの仕方に焦点を置いて「市川雷蔵作品とメーキャップ」といったレポートを書き、良い評価を頂いた記憶があります(笑)。
今年の映画祭のテーマは「大チャンバラ!」です。

▼2004年9月▼
桂離宮バーチャル観光
「庭中山を築き池をうがつ、池中船あり、橋あり、亭あり、」亭上四面の山を見る、天下の絶景なり」と寛永元年、相国寺鹿王院主が日記に記し、ドイツの著名な建築家ブルーノ・ダウトが「日本建築の世界的奇跡」と絶賛した桂離宮
もともとは拝観の申し込みに往復葉書が必要でしたが、最近ではインターネット予約もできるようになりましたね。
紅葉シーズンは既に予約でいっぱいとのことですが、拝観して来た知人は「ガイドさんの解説が面白かった!」そうです。
どうしても都合がつかない人、事前予習がしたいひとはバーチャル観光を!

貴船で原始人バーベキュー!?
貴船で即席バーベキューをしました。まずは出町商店街で材料を買い、着いたら川沿いにレジャーシートを敷いて。
途中で雨が降り出し、ビニール袋に穴を開け被る原始人スタイルで、炭をシートで守りながら焼き肉を頬張っていると、川床で有名な「右源太」へ向かうシャトルバスや、タクシーの中の人々からの呆れた視線が...。
何はともあれ、京都の街は一山越えると琵琶湖に行けますし、叡山電鉄で窓と向き合って紅葉を楽しみながら鞍馬貴船に向かい、温泉に浸かったり。トロッコ列車嵐山)で保津川峡を見下ろしたりと、公共交通で小旅行気分が味わえます。

遊里・島原散策
輪違屋 角屋もてなしの美術館」の2階の予約(1階は予約不要)が始まったので、特別公開中の輪違屋と併せて見学して来ました!
太夫や芸妓を派遣する置屋・輪違屋には、島原の太夫が控え室として使用している茶室等があり、その神秘的な存在が現在でも現役でその伝統を受け継いでいる事に感動しました。
江戸期のもてなし・文化サロンとしての場であった角屋の2階の広間は現代アートにも通じる美しさ。中でも異国趣味な「青貝の間」は、かつては浅葱色の壁に埋め込まれた青貝がきらめいていた、という光景を想像してうっとりしてしまいます。
平日でも連休中でもすんなり予約が取れたのが意外でしたが、1階部分は午後から多くの観光客で賑わいを見せます。
ガイドの方も気さくに声をかけて下さり、楽しい一日でした。

寺社ガイドの思い出
春と秋は、寺社の特別公開巡りに良い季節。
学生時代にお寺で説明ガイドをしていた時、
「この絵の由来は?」
「ここから四条へ行くバスの停留所は?」
「What is that?」
色んな質問に会い、冷や汗をかいた思い出があります。
中でも意外と多かった質問が「関守」について。
石に十文字に紐をかけて庭先等に置いてあるもので、「ここから先へは入らないで下さいね」という意味の目印なのですが、観光客の方には何かしら曰くありげな、神秘的なものに見えてしまうようです。

▼2004年10月▼
末富ブルーの振り袖
青地に淡いピンク色のリボンが掛けられ、黄色や朱色の可愛らしい模様を施した末富の包装紙
その印象的な青は「ティファニーブルー」ならぬ「末富ブルー」と呼ばれ、誰でも一度は目にした事があるでしょう。 その絵を描いたのは、とある有名な日本画家で、末富さんの家のお嬢様は、代々成人式の際に、この柄で誂えた振り袖に袖を通してきたのだとか。
その振り袖を掲載した書籍が、遙か昔に講談社から出版されたのだそうですが...一度見てみたいものですね。

京都で学生生活
学園祭シーズンになると、きんもくせいの香りが漂ってきます。
むしろ、その強い香りに気づいてから、「ああ、もうそんな季節なのか」と思い出すのかもしれません。
京都は「学生の街」と言われ、鴨川、三条通り周辺はいつも若者で賑わいます。「京都学生祭典」も今年で2年目を迎えました。 春は円山公園でお花見のために徹夜で席取り、
夏は祇園祭に鴨川の土手で花火、
秋は学園祭の打ち上げ。酔ったまま三条河原で溜まったり、
冬は底冷えに負けじと友人達と鍋をつつき...。
懐しい思い出です。
円山公園の宴会

京の遊郭
小雨の降るお昼間、とある遊郭跡を探検して来ました。
ひっそりと昭和期の臭いを残すノスタルジックな町並みには、タイルが敷き詰められた外壁、ステンドグラス、窓から覗く男性の視線、どこからともなく現れ消えていく和服の女性の姿が...。
噂によると、毎月5日から5日間は、歌舞練場を出入りする女性の姿が見られるとか。
カフェ「efish」の店員さん曰く「遊郭にある金魚の水槽には“うちには可愛い金魚(女の子)が居ますよ”という意味があるそうです。」。
実際に幾つかのお茶屋のそっと開いてある玄関の向こうには、水槽があり、金魚がゆらゆらと泳いでいます。
写真に収めようと思いましたが、誰かが出て来そうな気がしてシャッターを切る事ができませんでした。
遊里の黒猫

「そうだ 京都...」のライター
JR東海京都キャンペーンポスターを収録した『保存版 そうだ 京都、行こう』が発行されました。
私達を10年間も魅了し続けているこれらの広告の、迫る映像とつぶやくようなコピーには力強さがあります。
このコピーを書いているのは、50代の女性ライターさんなのですが、毎回印象的な言葉を放つ語り手は、「旅先の京都で、歳の離れた姪に手紙を書いている叔父さん」という設定なのだそうですね。
あのCMを、京都でも流してもらえないものでしょうか。

鶴澤探鯨
「近世京都の狩野派展」(10/24で終了)を観に行ってきました。
狩野派と言えば狩野探幽や山雪、狩野松栄・永徳親子等が有名ですが、個人的には鶴澤探鯨の作品が印象的でした。
左右にそれぞれ鶴と亀が描かれたおめでたい趣向の屏風なのですが、そのグロテスクな程の数の多さに「おめでたすぎる...」と圧倒されてしまいました。
しかも一匹の亀の口から竜巻が出ているのです。何かエピソードがあるのかもしれませんが、これはツボにきました。
芸術は理屈ではなく、「好きか嫌いか」「気になるか無関心か」というものだと思います。
特別拝観目白押しの今、是非「気になる」芸術家・作品を京都で探してみて下さい。

▼2004年11月▼
e京都ねっとメルマガ発信スタート
お待たせしました!
皆様の熱いご希望にお答えして、e京都ねっとメールマガジンの発信がスタート致しました!
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おおきに。
桜と柳の白川通り 関東在住の知人が、京都の旅館に予約を入れたとき、会話の最後で女将さんが「おおきに〜。」と言ってくれた事がとても嬉しかったと話していました。
昔ながらの京言葉を話す人は、今や高齢者やお商売をされている方が殆どですが、観光客の方にとっては、他の何よりもそのやんわりとした響きに、「ああ、京都に来たんだ〜」と実感するのですね。
おおきに。」という言葉は、京都がおもてなしの町である事を象徴しているかのようです。
現在の私達に、今の京都に「おおきに」の心は健在でしょうか?

洛東迎賓館で和風ウェディング
ワインと落雁 とある和菓子屋さんのお嬢さんの結婚披露宴がありました。
場所は洛東迎賓館。昭和11年、サンフランシスコ講和条約の全権委員や吉田内閣での国務大臣・大野木秀次郎氏の自邸として建てられた歴史ある建築です。
蒼く美しい芝生と広大な庭園を抱き、数多くの政界人、財界人、芸術家等が訪れたというこの旧宅には吉田茂氏直筆の掛け軸を拝見する事ができます。
この趣ある建造物がレストランとしてオープンしてまだ1周年。披露宴で出されたお食事は手作りとのこと。
「まだ余り知られていない、穴場かもしれないな...」とワイン片手に銀のトレイに盛られたお干菓子をひとかじり。

高台寺・閑人でお食事
高台寺近くの料亭「閑人」に行って来ました。
仲居さんとの楽しいやりとりの間にタイミング良く運ばれる、美しい品々。ついつい器も手に取って観てしまいます。
質の良い素材を選び、手間暇かけて作られたものは、まるで体の中にすうっと吸収されていくかのよう。自分達が普段食べているものも確かに美味しいけれど、いかに大味であるかが分かりました。
「旬の食材を使うだけでなく、その日の天候や気温等によって出す品を変えるんですわ」とご主人。
料理が大好きで、お椀までデザインしてしまう方です。
細やかなおもてなしこそが本当のご馳走なんですね。

紅葉の夜・大原
「額縁庭園」で有名な大原宝泉院ライトアップに行って来ました。
暗闇を歩いてくる関係者の提灯の灯におびえましたが(笑)、大原は昼間は観光地といった印象なので、真っ暗な夜道に響く川のせせらぎを聴きながらの散歩も良いものです。
道中は人数少ないものの、宝泉院門前は長蛇の列。週末コンサートが行われているため、どうやら入れ替え制のようです。
隣の勝林院は対照的にひっそりとして声明が響き、荘厳。
紅葉は、青〜黄という感じで、真っ赤になるのは今週中かもしれませんね。帰りのバスは本数が少ないので要注意。
晩ご飯は、国際会館駅からちょっと足を伸ばして「まんまるのきもち」のカウンター席。店長との会話を楽しみながらお酒で冷えた体を温めます。豆腐ステーキがおすすめです。

「紅葉狩」飲み過ぎ注意!?
e京都ねっと「プレゼント」でも好評の金剛能楽堂の蝋燭能「紅葉狩」を観に行って来ました!
とても分かりやすい内容の演目で、平維茂が狩装束で神剣を振るい、鬼女と斬り合う勇壮な姿に見とれてしまいました。
女性の誘いに応じ、ついついお酒を飲み過ぎてうたた寝するうちに、本性を現した鬼女に襲われかける...「能は現代人にも通じるテーマを持つ」と聞いた事がありますが、この演目の心はいかに!?
12/12(日)には能面・能装束講座が行われる予定です。
お手頃な料金(1000円)で、家元による解説を聞く事ができるなんて、嬉しいですね。

▼2004年12月▼
ニューオープン!COCON烏丸
12/4にオープンしたばかりの「COCON烏丸」は、開業祝いのお花の香りでいっぱいでした。
昭和13年竣工の、旧丸紅の歴史ある建築の壁を残し、唐紙でラッピングしたかの様なデザインのビルです。 1〜3階(他はビジネスフロア)には、滝の流れるカフェや、和風レストラン、お香を始めとした現代風和雑貨、ギャラリー、映画館等があり、おしゃれでモダンなインテリアのお店が中心です。
烏丸界隈で働く会社帰りのOL,サラリーマンをターゲットにしたアーティスティックな商業施設といった印象でした。

Maico Rozy
京の町に伝わる「祇園小唄」や「丸竹夷」、「御所のお庭」がアレンジされたCDアルバム「Maico Rozy」を拝聴しました。
FM京都で聴いた「Gosho No Oniwa α-Mixバージョン」がゆったりとしたボサノバ調(?)で、そのイメージを持ったまま他の曲を聴いてみると...。
軽やかなビートに乗る「路地(ろーじ)」ミュージック?に、しばし自分が次に取るべき行動を忘れてしまいました(笑)。
「昔ながらの小唄も好きだし、三味線の音も好き。でも自らCDを買う程でもないなあ」という人にとっての入り口のようなアルバムです。もちろん原曲も収録されています。
この不思議な音楽に慣れようと何度か聴いているうち「右近の橘〜♪」と頭の中に京の小唄が刷り込まれていきそうです。
もしかして、それが「Maico Rozy」の狙い!? やられた!

比叡おろしと蒸し寿司
比叡山から吹き下ろす風を「比叡おろし」と呼びます。
京都独特の、手足の先が凍るような「底冷え」の始まり。
強い風に肩をすくめて四条大橋を渡り、ふと上を見上げれば、南座にまねきが上がっています。
この頃になると、寿司屋では「蒸し寿司」を始めるそうです。
ほかほかと、白い湯気が目に温かい。
蒸したてのアツアツを、こっそり、鴨川の畔で食べてみようかな。

よねむらで忘年会
レストラン よねむら」でちょっとリッチなクリスマス忘年会をする事になり、若輩ながら着物で参加させて頂きました。
初めて「米」の暖簾をくぐったので、何料理??と思っていましたが、キャビアに蕎麦クレープ、葱に洋梨と意外な組み合わせばかり。
器はジノリ等のユニークで可愛らしいデザインのものばかりで、ついつい同席者と見せ合いっこしてしまいました。
画家がキャンバスに絵を描く様に、金髪にピアスのオーナーシェフ・米村昌泰さんがご自身の個性を料理に表現されているような気がしました。
東京の銀座店も軌道に乗り、京都のこの店では近々内部を改装して、坪庭に面してバーカウンターを設計されるそうです。

クリスマス茶事
本物のモミの木です。 聖夜の賑わいも、年の瀬の騒がしさへと変わってきましたね。皆様はどう過ごされましたか?
デンマーク人茶道家宅でのクリスマス茶事に参加しました。
点前座の上にはお星様が吊され、馬小屋と飼い葉桶に見立てた風炉先と棚の中には、白い布にくるまれた茶入れ(イエス・キリスト)が。水差しは聖母マリアを見立てています。
漆の盆に並べられた懐石代わりのお食事は奥様お手製の北欧の伝統料理。ちょっと強いお酒に体が火照ります。薄茶席のチョコレートも、後席のクッキーも全て手作りとは驚きです。
障子を開けると、露地の向こうには大きなもみの木のツリー。街角のお手軽な電飾の青白い炎とは違い、ろうそくのオレンジ色の灯はとても暖か。
茶道家の優しい微笑みは、まるでサンタさんのようでした。



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