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【第25回 和服美人シリーズ・階段の上がり下り】

園山明子さんの

第25回 和服美人シリーズ・階段の上がり下り

さあ、今のあなたは成人の日を迎えた二十歳の女性です。これまでの園山先生の「和服美人シリーズ」を
読んで和服姿での袂の扱い方や車の乗り降りはもうお手のものになりました。さて、あなたを乗せた
お父様の車が成人式の会場に止まりました。大人への入り口、会場に入 るまでには階段を振袖姿で
上らなければなりません。

和服姿で階段を上がり下りする人の中に、登山をするときのように腰を曲げ、着物の裾から足首を
しっかり見せて上がり下りをする人を見掛けます。エレガント な姿に見せるためには、
外股にならないように両ひざを離さず、背伸びをするように上がりたいものです。
 

■昇り方 ■降り方
バッグなどは左手で持ち、右手で立褄を軽く持って体は斜めにします。 背筋を伸ばし、つま先に重心をかけ前足が上の段につくと同時に後ろ足を少し爪先 立ちに昇ります。 降りるときは上がるときと同様、やや斜めになって立褄を軽く持ちます。 つま先から静かに下ります。振り袖のように裾が長いときは重ねて左手で受けるよ うに持ちます。


どなたかを先導する場合、上がるときは、目上の人を先に、下りるときは、目上の人を後ろにということを
心掛けましょう。目上の人がつまづいた際、手や肩を貸すことができるように、ということを基本に覚えて
おきましょう。相手への気 遣いが礼法の基本です。またお客さまを先導する場合は、一歩先の右側を歩き、
顔や身体はお客さまの方に斜めに向けて 案内する
とよいでしょう。
 

同じ「成人」がたくさんいる所でも、立ち振る舞いが洗練されて美しく見える人と、自分の身の回りに無頓着で
幼稚な印象 を受ける人は出てきます。 それはやっぱりその人の家庭での教育が行き届いているか、
それだけでなく本人に大人としての最低限のマナーを身につけようとい う意欲があるかどうかで差が
ついているのだと思います。

和服美人は大人のしるし。
着物姿になってもオーラを発散できる美人になりましょうね!

『心の礼法 〜こころのおしゃれ 凛〜』より
まとめ:e京都ねっと 小山


一言コラム

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