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【第16回 京懐石もおばんざいも美しく食べよう その2】

園山明子さんの

第16回 京懐石もおばんざいも美しく食べよう その2

作法、といってもそれなりの理由があるのです。覚えておいて損はありませんよ!

食べる前に「いただきます」のあいさつを忘れずにしましょう。(食事を作って下さった人に
感謝する、良き日本の風習ですね。レストラン等で一人で食事をする際、軽く合掌するだけでも
見映えが違うと思います)。
 

湿っていないはしの場合は、汁から先にいただきます。(こうするとはしにご飯が付いて醜い、
という事が 起こりにくくなります)汁碗を両手で取り、左手に持ち替えてから (こうする方が
両手で同時にそれぞれ碗とはしを取ってしまうより、上品に見えませんか?)右手ではしを取り
左手の中指と人差し指の間にはさんで持ち替え、汁をいただきます。同じ容量で、はしを持ち替えて
はし置きがない場合は、はしの左端を膳にかけるか、はし袋を千代結び等にして、代用するとよい
でしょう。
(こうするとお膳を汚さなくてすみま す) 次にご飯をいただきますが、取り方、置き方、
はしの使い方は、汁をいただくときと同じ要領でよいでしょう。
 

おかずの食べ方は、一品口にしたら、ご飯か汁をいただくというように、代わる代わる口に運びます。
(そうすると全ての食べ物が均等に減り、バランス良く 食べる事が出来ます)おかずは、
汁がこぼれそうなものとか、取りにくくて落としてしまいそうなものは、皿を手に取って食べます。
 

姿勢を正していただきます。前かがみになったり、食べ物の方に口を持っていったりしないよう、
気をつけましょう。間の取り方も大切ですが、はしをその都度、正式に上げ下ろししていたのでは、
かえって優雅さを欠きます。初 めと終わりだけは正式にし、途中では、必要ないでしょう。

たくさんある食べ物に対して、その一つひとつに食べ方の作法が決められているわけではありません。
同席の方々に対して、不快感を与えない食べ方 が出来ればそれが作法といえましょう。
不快感を与える食べ方として、犬食いというものがあります 舌音を立てたり、口の中にまだ食べ物があるのに
更に食 べることをいいます。 このような癖が自分にあると気付いた方は注意が必要でしょう。
食事は、一口ずつ味わいながら 食べれば、犬食いにならない
はずです。
 

話に夢中になってはしを振り回したり、口の中に食べ物を入れたまま話をするのはタブーです。
食事中に髪をさわるのもよくありません。 食事の早さは、同席の人に合わせましょう。
 

以上のことに気をつけながら、一つひとつおいしく味わって食べることができれば、
優雅で品良く、知的な人とい う評価を得ることでしょう。

「美人のオーラ」は、出された食事を美味しそうに見せてくれるはず。

『心の礼法 〜こころのおしゃれ 凛〜』より
まとめ:e京都ねっと 小山
 

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