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【第13回 訪問マナーシリーズ その4】

園山明子さんの

第13回 訪問マナーシリーズ その4

よその家を訪問する際のマナーに関するお話は、ここでいったん終了です。とは言っても油断は禁物。
去り際もしっか り「美人のオーラ」を発散させて、お互いに心地よい余韻を楽しみましょう!


しびれの直し方

話が弾んだあまり、すっかり長居をしてしまいました。そろそろおいとまするのに立ちたいのだけれど、
足が痛い...。こんな時は無理をして立とうと すると危険です。
 

しびれること自体は恥ずかしいことではありません。血行の悪くなった足が元に戻ろうとする
自然現象なのですから。武士は談合するとき、正座をしました。しびれが起こり、
突然に立って相手に切りかかることができない、ということから敵意のないことを示すためのもので、
しびれが相手の安全を保証する手 立てになっていたのです。
 

しびれそうなときは、足の親指を動かしたり、重ねの上下を変え、血液の循環をよくしましょう。
足袋を履いていたら、コハゼを上の一、二枚はずしておく のもよいことです。
しびれを直すには、きざ(少し腰を浮かせ、つま先を立てて合わせる)になったかかとの上に
腰を落ち着かせ、しばらく待ちます。
 

すっかりしびれてしまうと、きざの姿勢をとることもできなくなってしまい、手で足首を立ててやるしかありません。
こうした場合は、立てるように なるまで待ち、まず後ろに下がります。前進すると転倒することがありますので、
注意してください。

 

帰りのマナー

ころあいを見計らって座布団から降り、辞去のあいさつをします。玄関で「コートをお召しください」と
言われたら相手から少し斜めに向いて着ます。相手が門まで見送ってくれた場合は、少し歩いてから振り返り、
もう一度軽く会釈をします。
ここの相 手と自分の残心の礼があります。送る側も
相手(客)の姿がまだ見えるときに、戸をピシャリと閉めたり、外灯を消したりするのは失礼です。
事の締めくくりに際しては、迎える時と同様に気遣いをきちんとしたいものです。
 

私も未だに正座が苦手で、すぐにしびれがきれてしまうのですが、「自然現象」だと思って
焦らないようにしていま す。無理に立って転倒したりするよりは、少しでもしびれを直して
落ち着いて立つほうがスマートだと思います。もちろん、正座に慣れるように 心がける事も大切です。
共に頑張りましょう!

『心の礼法 〜こころのおしゃれ 凛〜』より
まとめ:e京都ねっと 小山
 

一言コラム

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