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【第6回 弔事】


園山明子さんの

第6回 弔事

終戦記念日の次の日、八月十六日の夜に京都では大文字送り火が焚かれ、ご先祖様の霊をお見送りする
慣わしがあります。それにちなんでというべきか、今回 は弔事の作法についてご紹介しようと思います。

 

仏法での焼香のしかた

仏事や葬儀では必ず焼香をします。仏前を清め、美しく荘厳(しょうごん:仏像や寺を飾り付けること)
するためのしきたり
で、焼香の作法は各宗派によって多少異なりますが、この宗派では
こうしなければならないという決まりはありません。
 

焼香台の1〜2歩手前まで進み、僧侶、遺族の順に一礼する。 遺影を見つめ真形の礼をしてから焼香台の前に進み、合掌する。 右手の親指、人差し指、中指の 三本で抹香を少量つまむ。
それを胸の上あたりの高さに 捧げる。 香炉の火の中につまんだ抹香を静かに落とす。(回数は1回でよい) 再び合掌して深く一礼する。 遺族、僧侶にもう一度一礼する。



神式での玉串奉奠(ほうてん)

神式の葬儀では、玉串(榊)を奉奠台に捧げます。榊の小枝の葉先を手前にして台の上にのせます。
玉串の 玉は美しいものの意味で、串は細長い棒のことをいいます。古代に神がこの世に
姿をあらわすときの目印として、地面に立てた棒が始まりだと言われます。
 

神官から玉串を受ける時は、右手で根元、左手で葉の方を支える。 奉奠台の一、二歩手前まで進み、一礼する。
一歩進み、玉串を根元から祭壇の方に向くように (時計まわりに180度) 持ちかえて捧げる。 一歩下がって二礼二拍手一礼してそのまま三歩下がり、神官と遺族に一礼して席に戻る。 (偲び拍手といって音をたてずに手を打つ。)


キリスト教での献花のしかた

仏式の焼香にあたるものとして、献花のしきたりがあります。
会葬者は、菊、カーネーション等茎の長い白い花を祭壇に捧げます。キリスト教では神に召された霊が
安らかに休むことを神に祈ります。しかし、日本人は死者に別れを告げたい気持ちが強いために、
献花の儀式が生まれた
といわれます。 人間、社会生活を送る上で、避けて通れないのが弔事。
葬儀には、しめやかな心遣いを持って参列したいものです。亡き人にとっては人生最後のセレモニーなのですから。

花の方が右手にくるように持ち、祭壇の前に進み、一礼する。 花の方を手前に、左手が上向きになるように持ちかえ、献花台に捧げる。 左手の親指が上になるように両手を組み、黙とうを捧げる。
三、四歩下がり牧師(神父)、遺族に一礼して退場する。

『心の礼法 〜こころのおしゃれ 凛〜』より
 

あらゆる弔事で、ものおじせずに適切な作法でもって心から死者を見送る事ができる。
今回の「美人のオーラ」はぜひとも身に付けて下さいね。
まとめ:e京都ねっと 小山


一言コラム

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